もう会えない友達…。


“黒蝶のみんな”との……。


みんなと私を繋ぐ、最後の約束…。


「そっか。でもいつか戻ってやれよ?」


「当たり前。ここは私の家だもん」


「フッ。今の事を八尋に言ってやれ」


八尋に…か。


怒らないかな…?


私のわがままだし…。


その時、ポンっと綺羅の手が頭に乗せられる。


「…綺羅?」


リズムよく撫でられる。


「大丈夫だ。八尋はお前の双子の弟だろ?」


「…うん!そうだね!ちゃんと言う!」


「ああ。…そろそろハ尋が起きるだろ。戻るぞ」


「うん」


八尋…。


待っててね、いつかちゃんと戻ってくるから。