「確かにキレイだな」


お、落ちつけ私!


ただ綺羅が笑ったじゃん!


……って、綺羅う顔みるの初めてだし無理か!


無理ですね!!


「…ここは昔、八尋と遊んだ場所なの」


あの時はすごく楽しかった…。


時々、お母さんや組員を巻き込んで遊んでいた。


そんな様子を、お父さんはいつも静かに見ていた。


「……何で戻らねぇんだ?」


「…約束なの」


「約束?」


「うん。…家出した後に出来た友達と。……私が家を嫌ってるのを知ってるから、…“もし戻る事になった私達に教えて?”って…」