しまった!


罠だったんだ!!


男はニヤリと笑うと、闇に姿を消す。


ちっ。


完全に気配を消しているっ。


「あんたに恨みはないけど…」


どっからくる気だ?


周りを警戒しながら、気配を読もうとすると、後ろからハンカチを嗅がされる。


っ…う…しろ…とか…卑怯だろっ…。


「ケンカの出来ない聖龍の新メンバー。あんたのことは知ってるよ。聖龍を潰すための人質になってもらう」


みんな…。


ごめ……ん……。


そこで私の意識は途切れた。