千尋side


「…でか」


何ここ…。


私、宮崎千尋-ミヤザキ チヒロ-は今県内でもある意味有名な学校の前にいる。


こうなったのは昨日の事。


私は前の学校で色々あって退学になったため、家でのんびりしていたときに事件は起きた。


プルルルルルルルルッ。


鳴り響く携帯。


ベッドで寝転がっていた体を起こして、未だに鳴り響く電話に出る。


「はーい…」


『千尋か?』


「私以外の誰がいるんだよ」


おっと、昔のくせが出ちゃった。


私はこの地区の治安を守っている黒蝶という暴走族の14代目総長だった。


『おーい?』


「ん?何?」