「蓮、わかりやす過ぎなんだよ。」 俺をからかうように笑う。 ……俺、そんなこと一言も言ってねぇーし。 桃井由那。 俺の幼なじみ。 小動物みたいに小さくて、髪が長くて、白い肌にぱっちりした目。 学年一可愛いとか言われてるらしい。 「な?好きなんだろ?由那のこと!!」 勇人がしつこく聞いてくる。 「……るせ。」 「うわ、蓮が真っ赤になってる!!まさかの図星!!?」 「ま、真っ赤じゃねぇーし。」 まぁ、正直相当真っ赤だと思う。 ……俺は由那が小さい頃から好きだから。