───そして放課後。


みんながゾロゾロと教室を出て行く。
そして蓮も出て行こうとしていた。


「あ、ちょ、蓮!!」


私は慌てて蓮を呼び止めた。
蓮は私の呼ぶ声には返事せず、こちらを振り返った。



「あ……あのさ!!」


「………早く言ってくれる?」


ひぇー…蓮怖い!!


「あ、ごめん!!あのね、その、もし良かったら……一緒に帰らない?」


い、言えた!!
良くやった、私!!






「───無理。」


「へ?」


私が言えたことに喜んでいるときに蓮が何か言った。



「……無理だって言ってんだろ。」


そう言いはなって、蓮は教室を出た。


嘘……どうして………?



私はショックでその場に立ちすくんだ。