「……チケット?」




「そ。一週間後……クリスマスだろ?だから……その……遊園地行かねぇーか?」




蓮が髪をくしゃくしゃ触りながら言う。



うそ……ッ




これって……




……デートじゃん!!




「……蓮」





「ん?」





「………行きたいっ!!!」





私は蓮に抱きついた。





好きな人とデート。
それはずっと……ずっと……憧れだった。



小説の女の子みたいに……
デートするのが夢だった。




それが……ついに叶うんだ。





「ちょ、お前は俺の理性飛ばす気か?」




「あっ、ごめん……」





蓮から慌てて離れる。





「デート、楽しみにしてるよ」





「おう!」




蓮はにっこり微笑んだ。