図書室前に到着し、深呼吸をする。




図書室のドアは開いている。




芹沢君、もう来てるんだ……




意を決してドアを開いた。




「由那ちゃん」




やっぱり芹沢君はもう来ていた。




「ごめんね…っ、遅くなって!!」




「大丈夫だよ、気にしないで」




……芹沢君はやっぱり優しい。




でも……もう甘えてちゃいけない。