「……由那。ありがとな」




蓮の笑顔に不覚にもドキッとする。




「ううん!!」




てか……蓮の今の笑顔、小さい頃の蓮の笑顔とそっくり……




あの、川で助けてくれた……優しい蓮と。



「蓮……大好きッ」




私はゆっくりと蓮を抱きしめた。




蓮の照れ屋で不器用で優しいところ……全部含めて蓮が大好き……




「お前、それは反則だろ」




蓮がニヤリと笑ったかと思うと、気づけば蓮のドアップが目に映った。




そして柔らかくて温かいものが……唇に触れる。




私はクラクラと蓮の甘いキスに溶けてしまいそうだった。




蓮とのキスは絶対に……忘れない。