そして私と未海ちゃんは残り物の、コルネとホットドッグを購入して教室に戻った。




残り物にしては……結構いいよね!





「あー、やっと食べられるね」




「ほんとだ。もう少しで昼休み終わっちゃう……」




私は早速コルネを食べ始める。




すると、勇人君が私の席にやってきた。





「由那、さっきは大丈夫だったか?」




………え。





「み、見てたの!?」




「あぁ。蓮と購買行ったときには、眼鏡野郎が逃げてるところだった」




うそ……てか……今、“蓮と”って……





「蓮、自分が助けられなかったってイライラしてんだよ……」




蓮の方へ視線を向けると、不機嫌オーラを放っていた。




うわぁ……どう見ても不機嫌だ。





「うわ……っ、結城、不機嫌オーラがすごい……」




未海ちゃんが苦笑する。
私も苦笑するしかなかった。




「しかもその、由那を助けたのが芹沢だから余計な……」




勇人君は『はぁ…』とため息を一つついた。