「ふふ、由那ちゃん面白い表情になってるよ」




わ……笑われた!!




「そ、そうかな……あはは、あはは……」




出来るだけ真顔で頑張った。





これ………キツい。




笑顔つくらないなんて不可能に近い……





「由那が困ってんだろ。話しかけんな」





蓮が冷たく言う。





「あはは、ごめんね。じゃ、また後で!!」




芹沢君はそう言って、走っていった。









「はぁ……」




芹沢君の背中が見えなくなった後、私はため息をついた。




「お前……顔引きつりすぎ」





「だって……あんな眩しい笑顔向けられたら笑顔になりそうになるもん……」




ほんと……これから笑顔見せないなんてやっていける自信ない。