唐揚げを口へ運ぶ。





「んんーっ!!すっごく美味しい!!」





私が大絶賛すると、未海ちゃんが私の弁当箱から唐揚げを一つ摘まんだ。




「ちょ、未海ちゃん!!」





「いいじゃん、一つぐらい!!」





「も〜……仕方ないなぁ……」





そして未海ちゃんも唐揚げを一口。





「ん!!美味しい!!こんな唐揚げ初めて!!」





「でしょ!?」





未海ちゃんの表情は緩んでいる。





「いいな〜……うちのお母さんに料理教えて欲しいぐらいだわ」





「だよね〜」





なんて、他愛ない話をしながらご飯を食べ終えた。