「キャーッ!蓮君だ!!」 「結城君おはよっ!!」 「今日もかっこいい♪」 女子の黄色い声が教室に響く。 教室の入り口に視線を移すと、蓮があくびをしながら教室に入ってきた。 そして─── 「蓮君、おはよッ!」 可憐ちゃんが蓮の腕に自分の腕を絡めた。 ドキッ─── 「ちょっと……何あれ。可憐、結城のこと好きとはいえ、ベタベタし過ぎじゃない?」 未海ちゃんが低い声で言った。 私はコクリと頷いた。