「まさか、お前が俺のこと好きだったとはな………全然気づかなかった。」 「あー、そういえば、勇人君が『蓮は恋愛に関しては鈍感だから』だとか何とか言ってたよ。」 私はクスッと笑う。 「勇人のヤツ………」 蓮は顔を赤くしながら髪をくしゃくしゃと触った。 「私、蓮と付き合うなんて現実ではありえないって思ってた………だからね、すごく嬉しいの……っ」 私はギュッと蓮を抱きしめた。 「ゆ、由那っ……」 「蓮、だーいすき。」 蓮を抱きしめながら見上げてそう言った。 蓮………顔が真っ赤。