「何で……お前は自分だけベラベラ喋るだけ喋って、人の話を聞かねぇーんだよ。」



俺は由那の腕を掴んで由那を自分の部屋に押し込んだ。



「ちょっと、どういうつもり!?」



「お前が俺の話を聞くまでここから出させない。」



俺は由那に目線を合わせた。



「もう……良いってば……私のことは放っておいてよ。」



由那は力なくそう言う。




「……ダメだ。俺はお前にちゃんと言わなきゃいけねぇーことがあるんだ。」



「…………何?」




由那は渋々そう言った。




「実は今日お前が見たのは───」




俺は今日岡本とあったことを話した。