ご飯を食べ終え、由那は2階へ上がろうしていた。 「待てよ」 俺は由那の腕を掴んだ。 「は、離してよっ!!」 腕は振り払われる。 「もう……蓮にむやみに声掛けたりしないし、変な期待もしないし、蓮と可憐ちゃんのこと応援するから……それでいいでしょ?!」 由那が声を荒げる。 こんな由那初めて見た…… 今まで俺にこんなに大声で怒鳴ったことはない。 「由那、話を聞けよ!!」 「嫌だッ!!!もう蓮のこと諦めるから………もうこれ以上、何も言わないで」 由那は耳を塞いだ。