『だって私……………ずっと小さい頃から…………蓮が好きなんだもん。』





由那が部屋を出て行った後も俺の頭には由那の台詞がこだましていた。





由那が………俺を好き?





だから……泣いてたなんて……





あ…っ、もしかして岡本が俺にキスしようとしているときに足音がしたのは……由那だったのか?




絶対そうだ。





由那が俺を好きなんて、今まで全く気づかなかった。





由那の誤解を解くことも自分の気持ちも伝えることも出来なかった。




そんなことを考えていると、母さんが部屋に入ってきた。




「蓮、ご飯食べないの?冷めちゃうわよ。」




「あ、あぁ……今行く。」





由那と顔合わせづれぇーな……