俺はその場で呆然としていた。





……あ、そーいやもうすぐ由那が図書室に本棚の整理にくるよな。




俺がこんなところにいたら変だし、早く帰らねぇーと。





そして俺は帰宅した。





玄関を見ると、由那の靴はもうあった。





あれ……あいつもしかして図書委員の仕事、サボってんの?






そう思って部屋に入ると、由那は何故か泣いていた。





『何があったんだよ?』




聞いても教えてくれなかった。
結局、




『私のこと……好きでもないのに勘違いさせるようなこと、しないでよっ!!』




そう言い残して自分の家に帰ってしまった。





……俺……何かしたっけ……




全く心当たりないんだけど。