蓮は黙って資料室の鍵を開け、中に入っていった。


私も慌てて入る。



その瞬間、


「くしゅんっ!!」


あまりにもホコリっぽくてクシャミが出た。


蓮は驚いた表情でこっちを見る。


は、恥ずかしい………


「埃っぽいし、さっさと終わらせて帰るぞ。」


それだけ言って、蓮は私にハタキを渡した。


「う、うん!!」


私は蓮と話せたことが嬉しくて思いっきり頷く。