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『蓮、助けてッ‼!』



『由那!今助けるから!』



何年前のことだろうか。
たまたま川に溺れていた子犬を見かけ、助けようとした私は自分が泳げないことを忘れて川に潜ったことがあった。



そして溺れてしまった私は一緒に川に来ていた蓮に助けを求めた。



スイミングスクールに通っていた蓮はスイスイと泳ぎ、私と子犬を助けてくれた。


『うぇーん…蓮ありがと…』




『ほんと由那はドジだなぁ…』




『ごめんなさい…』



『……これからも俺が一生由那を守るかんな!』



私を助けたせいでビショビショになってしまっている蓮を見つめた。



『蓮……』



『大人になったら結婚したいな。そうしたら、一生由那を守れるし。』




私はその時から蓮のことが───