「せ、芹沢君に褒められても何か嬉しくないなぁ……」
「え、何で??」
「だって芹沢君はパーフェクトだし、私より見た目も性格もいいし……絶対芹沢君が女の子だったら私なんかより可愛いし……」
私がいくら頑張っても芹沢君には絶対勝てない……
「由那ちゃん、無自覚なんだ??」
芹沢君がクスッと笑う。
「む、無自覚って……」
私、ちゃんと自分が可愛くないことも性格がそこまで良くないことも自覚してるよ?!
「まぁ、そんな由那ちゃんも良いと思うよ?」
「は、はぁ……」
何の話か全然わかんないんだけど…
「あ、もう校門見えてきたよ。」
そして私と芹沢君は学校へ入った。



