「れれれれ蓮……おはよ……」 私は逃げる暇もなくて、慌てて挨拶をした。 「……何でお前、俺の部屋にいんの?」 蓮は不機嫌そうな声で言う。 「あの……それは……色々あって……えへへ……」 とりあえず笑って誤魔化す。 「てか、何なの、この手。」 蓮が繋がれたままの手に視線を向ける。 「あ……」 昨日から繋いだままだった…… 私は慌てて手を引っ込める。