真っ青になりながら、私の制服をギュッとつかむ佐野先輩。 ちょ、シワできるんですけど。 「そんなッ!だって、佐野先輩が好きなんです!!」 直球だなぁ、この子。 …それにしても、この顔、どっかで見たような…? 思い出そうとしても、誰だが思い出せない。 「佐野先輩、この子」 誰ですか? そう、聞こうとしたとき。 「おい、何してんだよひなた」