「あ、はい…」 佐野先輩は、柏崎先輩と違ってかなり愛想が良かった。 「ふーん…」 なぜか、ジロジロと私を見てる佐野先輩。 「?」 まだ、寝癖ついてるのかな? だったら、柏崎先輩に見られたくないなぁ…。 ちょいちょい、髪を整える。 「ま、いい子そうだね!仁、頑張れよー」 肘でツンツンと柏崎先輩をつつく佐野先輩。 「…うっさい」 また、佐野先輩は柏崎先輩に力強く頭を叩かれていた。