私と先輩。



なんでだろう、嬉しい…。


『続きまして、3年生の障害物競走です――』


「あ、もう行くから…」


スタスタと歩いて行ってしまう先輩。


「あ、先輩ッ!」


ようもないのに、なぜか、先輩を呼び止めてしまった。


「?」


「あ、その…。が、頑張ってください…!」


なんでだろう。


今、言うのすんごく恥ずかしかった。