私と先輩。



「…ただ、メールする先輩ならいる」


「誰々!?」


「メール…。父さんも誠とメールしたいなぁ…」


父さんはスルー。


「柏崎、仁先輩」


「あら、知らない子ねぇ~…。じゃあ、体育祭のとき教えてねッ!」


今から楽しみねぇ~なんて言っている母さんとは対照的に落ち込んでいる父さん。


「あ、メール」


さっきの自分の発言で思い出した。