「「「先輩のアドレス教えてッ!!」」」 キラキラとした目で私を見てくる被害者たち。 「いや、人の個人情報を勝手に教えるのはどうかと…」 やんわりと断った。 でも、恋する乙女は最強だった。 「「「大丈夫ッ!!!」」」 残りの昼休みの間、ずっと説得していたけど無駄だった。 結局、先輩に聞いてみるということで被害者の女子たちはおとなしくなった。 「…疲れた…」 机に突っ伏したまま、ボソっと本音が漏れてしまう。