先輩は、教室の入口につっ立っていた。


先輩を見てる女子は、顔がほんのり赤くなっている。


「ちょ、なんで柏崎先輩いるの!?」


「超格好良い~!!」


教室の女子は、きゃあきゃあ騒いでるし…。


女子の甲高い声が嫌いなのか、先輩は鬱陶しそうに顔をしかめている。


「まぁ♪」


わざとらしく、口元に手を置いている奏。


ニヤけてるのバレバレだし。


そうこうしている間に、先輩はこっちに向かってまっすぐ歩いてくる。