ガラガラッ!! 勢いよくドアを開けて入ってきたのは、柏崎先輩だった。 少し汗をかいていて、急いで来たのが分かる。 …わざわざ、走ってきてくれたのかな? それだけで、少し嬉しくなる。 「…っ、はぁ…」 必死に、息を整えている先輩は、カワイイ。 思わず、キュンときてしまった。 「あ、あの、これ…」 ハンカチを差し出すと、急に先輩は私の腕を引き寄せた。