「あ!誠遅いよーッ!こっちこっち♪」 店に入ってきた私を見つけると、奏は嬉しそうに手をブンブン振っている。 「あ、うんー」 いそいそと、奏達のいる席に向かう。 「あ、ども…」 奏や知り合いの女子以外に、知らない男の人がたくさんいた。 軽く会釈をして、奏の隣りに座る。 「遅かったね誠ー。―っで!早速ですがいい人います!?」 「え、えっと~……」 まだ、先輩のこと好きなんだけど…。 「あ…」 あの人、先輩にちょっと似てるかも。