「…どうしよう」 私、先輩のこと諦められそうにない。 先輩が、期待させるようなこと言うから。 先輩が、優しいから。 でも、先輩は委員長と付き合ってて。 「っ、痛い…」 胸が、ギュッと締め付けられたように痛かった。 私は一人、教室で顔をくしゃくしゃにしながら泣いていた。