「じゃ、俺もう戻るけど…。誠ちゃん、大丈夫?」
立ち上がってポンポンとお尻をはたいている佐野先輩は、心配そうに私を覗き込んできた。
「あ、はい。私ももう戻ります」
サッとスカートをはたいてから、佐野先輩のあとをついて行った。
教室に行くと、奏と目が合った。
奏は私の目を見ると、心配そうに駆け寄ってきた。
「はれてるけど…。なにか、あった?」
「…柏崎先輩と、委員長が、楽しそうに、2人で屋上で、お昼食べてて…」
そこまで言うと、奏はギュッと私に抱きついてきて。
「か、奏…?」
「…辛いね」
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