私と先輩。

「…付き、合ってるんだよね…？」


ポツリ、と本音が漏れたと同時に、涙がこぼれ落ちた。


「っ、ひっく…」


声を殺して泣いてみたり、泣かないようにしてみたけど。


効果はなくて、どんどん涙が溢れてくる。


止めたいけど、止まらなくて。



「…誠ちゃん？」


誰かの声が聞こえて、思わず肩がビクッとなってしまった。


「っ、あ、佐野、先輩…」


ゴシゴシと目を拭いて、佐野先輩を見上げる。


「え？どうしたの!?」


私がまた、泣き始めたから、佐野先輩はアタフタしていた。