「…っ、はぁ…」 急いで階段を登ったせいで、私は息切れしていた。 うっすら、汗もかいてるし。 ドアノブをゆっくり回すと、ギギィと錆び付いた音がした。 そっと覗いてみると、先輩らしき男の人がいた。 嬉しくて、つい笑顔になってしまった。 「せんぱ…」 見なければ良かった。 屋上なんて、行かなければよかった。 「…っ!」 私が見たのは、委員長と楽しそうにお弁当を食べている柏崎先輩。