私と先輩。



「…もう、俺のことあんま褒めないで」


「は、はい…」


しばらく、沈黙が続いた。


こ、今度は私から話を切り出したほうがいいかな?


「あ、あの、そういえば先輩用事あるんじゃないですか…?」


チラっと先輩を見ると、少し嫌そうな顔をしていた。


あ、この話まずかったかな…?


先輩は、携帯で時間を確認すると、


「…もう、行かなきゃ。じゃあ、また学校でね」


「はい。また、学校で」


ニコっと笑って手を振った、その時。


目の前が、急に暗くなって。