「?あ、もう自分行かなきゃいけないんでッ!」 そう言って、ひなたちゃんは走っていった。 「…あ、佐野先輩。じ、実はあとで相談があるんですけど…」 「んー?いいよー」 ニヘラと笑って、先輩は快く引き受けてくれた。 「あ、じゃあ昼休み、屋上に来てもらってもいいですか?」 「うんうん。オッケー」 「ありがとうございます。あ、もう鐘鳴っちゃうんで…」 それだけ言って、私は教室へ急いだ。