「さ、参考書…?」 ひなたちゃんの手の中には、参考書が握られていた。 「はいッ!受験生なので」 「偉いねぇ」 「そんなことないです!」 そんなことあるよね? 「次は、どこ行こうか?」 「そうですね。じゃあ――」 「あれ?ひなたくんじゃね?」 え?ひなた…くん? 声のした方を向くと、背の高い男の子3人組がいた。