フラれて、また声すらかけない関係に戻るなんて耐えられない。 まだ、自信なんかないし……。 それに、倉田くんを困らせたくない。 あたしなんかのために悩ませたくない。 望月先生の言うことも何となくわかるけど、今のあたしには勇気がありません。 いつか、胸張って倉田くんに好きと言えるような人にあたしはなりたい……。 あたしは隣で再び眠っている彼の寝顔を見て思った。