【続】自己中心的女教師






「…望月先生、こないだ夜に男の人と歩いていませんでしたか?」

桜井は直球に言いたいことをぶつけた。

「……はあ?!いつどこでそんな光景見たの?!」

あたしは桜井の胸ぐらをつかんで叫んだ。

「や、えと、時々バイトの帰りに先生が男の人と歩いてるのよく見かけたりしてたからどうなのかなーって」

言いたいことははっきり言った方がいいなんて言うんじゃなかった。

颯汰との関係(とは言っても付き合ってる訳じゃないけど)がバレてしまっていた。

あたしとしたことが、とんだ墓穴を掘ってしまった。

もしあたしがそのままノートを受け取って終わっていたら桜井はそのまま黙っていてくれていたのに。