――あれから一ヶ月が過ぎた。 「…起きなさい倉田くん」 授業中に倉田が爆睡しているのがクラスではもはや定番化してきていた。 いつcowcowのあたりまえ体操のネタにされてもおかしくないような気がしてきている。 しかし、あたしからすればあたしの授業で寝るのはどうしても許しておけない。 あたしが真面目に授業やってんだからアンタも真面目にやれよ、という心境だ。 案の定、倉田の隣の桜井は倉田の寝顔を見て、頬を赤く染めていた。 いや、あたしからすれば見とれてないで起こせよという話だけど。