廊下を歩く望月先生を追い抜かし、教室に入った。 ぎっ…ギリギリセーフ! あたしは自分の席を確認し、そこに座った。 ……って隣倉田くん?! てか朝学校来て早速寝ちゃってるのって……。 だから身長高いんだー。 てか、寝顔キレイ。 こう間近で見るとドキドキし過ぎてあたしの心臓がもたない。 てか隣、隣だよ?! クラスが、じゃないの! 席が隣ってだけでこんなに……。 「―さん、桜井さん」 誰かがあたしの名前を呼んでいる。