「どういたしまして。一年間よろしくな」

倉田くんはステキな笑顔で微笑むと、そのまま下足室へと消えて行った。


「むっちゃカッコいい……」

あたしは顔を赤く染め立ち尽くしていた。

朝から倉田くんとお話しできるなんてラッキー!

あたしの身長が人より小さめでよかった。

あたしの視力が人より悪くてよかった。(メガネ忘れてきてよかった)



あたしは入学してまもない頃から倉田くんに片想いしている。

きっかけは、言っちゃあなんだけど“一目惚れ”。