早く人だかりおさまらないかなぁ。


「あ、俺七組か」

後ろから男の子らしいカッコいい声が聞こえた。

振り向くと、…ええっ?!倉田くん?!

「あ、桜井さん俺と同じクラスみたいだよ」

さりげなく教えてくれた。

多分、いや絶対今あたしの顔真っ赤だよ。

てか、一緒のクラスて?!

「そうなの?!」

「うん、七組だな」

倉田くんはニッと笑った。

あたしが惚れた笑顔だ。

「あ、教えてくれてありがとっ」

あたしはドキドキしながらお礼を言った。