あたしは彼にメモを渡し、タッチパネル式の転送機に手をつけた。 せっかくだし、なんか歌うことにしよう。 「♪強くー強くー輝ける星になれ」 あたしはいきものがかりの『スピリッツ』を熱唱していた。 「歌うまいじゃん」 「まあ、あたしだからね」 「否定しないのかよ」 颯汰がさりげなくあたしにツッコミをいれる。 「颯汰も歌いなよ」 「金爆でも歌うか」 颯汰は転送機でゴールデンボンバーの『女々しくて』を転送した。