「てか純平、さっきから俺のこと無視か?」 あたしの左隣に座っていた男が苦笑いして言った。 「ああ、ゴメンゴメン。麗紗、こいつが今日紹介するっつってた稲森 颯汰-イナモリソウタ-」 「初めまして」 稲森颯汰と呼ばれた男は笑顔であたしに挨拶した。 「ああ、初めまして」 あたしも笑顔で返した。 「えと、もしかして純平のコレですか?」 あたしは親指を立てて言った。 「いくらなんでもそんなんじゃねぇよ?!」 純平が驚いた顔で言った。 あたしの隣で稲森颯汰が腹を抱えて爆笑している。