「入学式で一目惚れしてからずっと好きで……莉子にはあんな素敵な人もったいないって、莉子にはムリって思ってたから余計に……うれしかった」 「莉子……」 「そりゃキスされたときは恥ずかしかったけど!それ以上にむっちゃうれしかったんだから!イヤだなんて少しも思ってない!」 俺のこと、そんな風に思ってくれてたんだ。 「ありがとうな、莉子。俺もむっちゃうれしかったから」 「ホントっ?」 「うん」 莉子はうれしそうにはにかんだ。 か、かわいい……。