「最低かお前は!!」

思わず俺は叫んだ。

三時間遅刻って……完全にお前のせいだろ。

そりゃマリちゃんも怒るわ。



て言うか、今一番俺が女心で悩んでるのに女心のことを俺に相談しないでほしい。


いや、これは女心って言うより三時間も遅刻したら誰でも怒ると思うし自業自得としか言いようがないと思う。



自業自得だと、ストレートに言ってやろうと山田宛に返信メールを打とうとすると廊下からすきま風が入り、寒気がして俺は身震いした。


「っへぶんちっくしょーーいっ!!」


冷水ぶっかけたからか?


早く服着るか。


俺はパジャマを着て、リビングに向かった。



もうすぐ夏なのに、妙に冷えた夜だった。