「俺が先に着く自信あるわ……」 そう一人言を呟いて俺は笑った。 そして、10分足らずで俺は家に着いた。 「お兄ちゃんおかえりー」 「ただいまー」 そう返事するなり、俺は莉子に電話をかけた。 「残念でしたー」 『ええーっ!?早いよぉ!!莉子まだ駅前……!』 「まあ足の速さってのもあるからしょうがないよ」 『何ソレ?!遠回しに莉子の足が遅いって言いたいの?!』 そういうのはわかるんだ、天然なのに。