「……莉子でいいの?」 「俺は桜井さんがいい」 「……後で冗談だったって言うオチじゃないよね?」 「どんなオチだよ……」 倉田くんは吹き出した。 「冗談だったとか言わないよ」 倉田くんはあたしを抱き寄せて言った。 こ、これって両想いってこと?! どおしよ……うれしいけど、まだ夢なのかなって思っちゃう……! 「…ねぇ、倉田くん」 あたしは倉田くんの腕の中で倉田くんの名前を呼んだ。