「なぁ、告白の返事今していい?」 倉田くんがあたしの顔を覗き込んで言った。 ……あたし、フラれるんだ。 今思えばあたしなんかが倉田くんに恋すること自体間違っていたのかもしれない。 平凡なあたしに対し、倉田くんはクラスの人気者。 それが釣り合うのはマンガの世界だけ。 きっぱりフラれて、現実見よう。 あたしはきゅっと目を閉じ、うなずいた。 「俺は―――、桜井さんが好きだ」